FileMaker開発を行う際に最初に迷う事が1つあります。それは、開発プラットフォームが沢山あるため、どれを利用すれば良いか分からない事です。
当初は私も苦労しましたので、箇条書きでまとめました。
1つ1つ見ていきましょう。
■FileMaker Pro
- iPad、iPhone、Windows、MacおよびWebにわたってシームレスに連携するサービスを作成できる
- Starter SolutionからWebレイアウトを選択して始める事が可能
- CSV、TSV、XML、ODBC、ExcelファイルなどのデータをFileMaker Proに取り込める
- レイアウトの表示や機能を思いのままに作成できる。開発経験やITスキルは不要
- 簡単に使えるレポート・グラフ作成ツールが使える。ExcelおよびPDF形式で保存可能
- SqlServer、Oracle、MySql、PostGresql、db2等と連携可能
- Amazon、Google等のアカウント認証情報を使用してサービスにログイン可能
- 多数のcURLオプションが使える
※参考URL:FileMaker Proについて
cURLオプションの種類
■FileMaker Pro Advanced
FileMaker Pro Advancedは、FileMaker Proのグレードアップ版です。FileMaker Proの全機能に加え、高度な開発ツールやカスタマイズツールを備えています。より速く簡単にサービスを設計、開発することができる。さらに、堅牢な分析機能や強力な診断ツールなど、数多くの機能が揃っています。
以下にPro版に無い機能で特に便利な機能を紹介します。その他機能は、参考URLよりご確認ください。
- カスタムメニュー機能。様々なメニューを作成、変更、削除できる。
- カスタム関数機能。独自の関数を作成し、任意のFileMakerファイルにコピー、ペースト、インポートできる。
※参考URL:FileMaker ProとFileMaker Pro Advancedの違い
■FileMaker Go
FileMaker GoはApp Storeからダウンロードでき、カスタム AppをiPadとiPhone上で実行します。 FileMaker Proで作成したカスタムAppを、FileMaker Goで使用すれば、外出先でもチームと簡単に情報を共有することができます。倉庫で在庫をチェックしたり、顧客訪問中に請求書を作成、あるいは現場で検査を実行したりするなど、さまざまなことが可能になります。
- iPad、iPhoneよりデータ接続が可能
- App Storeにカスタムアプリを登録できる
- FileMaker Proで作成したアプリを、FileMaker Goで使用すれば、外出先でもチームと情報共有できる
- iPadやiPhoneでデータを収集、編集、検索、ソートすることができる
- デバイスで写真やビデオを撮影したり、オーディオを録音し、直接アプリに追加できる
- ビデオまたはオーディオの再生を開始および停止するポイントを自動化できる
- レポートにグラフを表示、帳票の印刷も可能
- バーコードスキャンが可能
- Excel、CSV、タブ区切り、HTMLなどのファイル形式で、FileMaker Goからデータをエクスポート可能
- FileMaker Goを使いながら、iPadおよびiPhone上の他のアプリケーションを開いて操作することができる
- ユニバーサルアプリで、作ったアプリはiPadとiPhoneの両方に対応
- iBeacon に近づいたときやジオフェンスを検出したとき、自動的に処理を実行したり、位置情報を取得できる
- Amazon、Google等のアカウント認証情報を使用してサービスにログイン可能
※参考URL:FileMaker Goについて
■FileMaker WebDirect
FileMakerで作成したサービスをWebブラウザで直接実行するWebテクノロジーです。PHP、HTML5、CSS、JavaScriptなどのWebプログラミングの必要はありません。
- テーマ、スタイル、グラフ、メニューなどを使える。
- 画面サイズの変更にあわせてメニュー項目が自動的に折りたたまれたり、意味のあるグループに展開されたりする(レスポンシブ)
- 請求書、ラベル、バッジなどの PDF を保存および印刷できる
- Starter SolutionからWebレイアウトを選択して始める事が可能
※参考URL:WebブラウザでもFileMakerソリューションを
■FileMaker Server
FileMaker Pro、FileMaker GoおよびFileMaker WebDirectユーザのグループと安全にデータを共有するために使用されるサーバー。各クライアントは、「ユーザ接続」を使用してFileMaker Serverに接続します。この「ユーザ接続」は、FileMaker Server Admin ConsoleまたはFileMaker Storeで購入できます。
- FileMaker Serverのインストールは、20分以内で完了するほど簡単
- 24時間/週7日の可用性が実現
- データ転送のセキュリティを確保するにはSSL暗号化を使用する
- ODBC、JDBCによるDB接続が可能
※参考URL:FileMaker Serverについて
■FileMaker Cloud
FileMaker CloudはAmazon Web Services (AWS) Marketplaceを通じて提供され、AWSクラウド上で稼働します。
- Amazon、Google等のアカウント認証情報を使用してサービスにログイン可能
- FileMaker Cloud Admin Console でシステムおよびカスタム Appのパフォーマンスを確認できる
※参考URL:FileMaker Cloudについて