日置電機の遠隔監視システム(2300)が廃止に
日置電機(株)の遠隔監視システム(2300)は計装信号(DC電圧・電流、パルス、接点)や温度、電力を混在で計測・遠隔監視可能なデータロガーシステムです。
とても堅牢で汎用的なシステムでしたが現在生産が中止されています。
生産中止に伴いシステムを利用しているユーザよりお声を頂きました。
機械が壊れたらどうしよう。いつ動かなくなるか毎日不安なんですよ。
壊れる前に他のシステムに代替したい。何かいい方法ないだろうか?
機器が壊れて業務が行えなくなる。そんな状況だけは何が何でも避けたいところです。
そのようなご相談があり弊社にて代替システムを制作しました。概要の機能だけですが紹介します。
納品したシステムをそのまま紹介する事は出来ませんので、ベースとなった環境モニタリングシステムを紹介します。(もちろん日置2300シリーズでも以下と同様な事が出来ます)
<環境モニタリングシステムの機能>
- 各種計測機器データをクラウドで確認
- 計測器データを元に各種演算を実施
- 日報、月報をPDF、Excel形式で出力
- 閾値超過による警報(メール、パトライト)実施
各種計測機器データをクラウドで確認
計測機器の状態を、クラウド上で確認できます。クラウドなので外出先、スマホからでも確認可能。(もちろんクラウドではなく閉じられたネット環境内でも対応可能です)
過去履歴データをグラフ形式で表示、測定値の生データはCSVファイルとしてダウンロードできます。以下のグラフは、赤線が閾値、青線が騒音計の音圧を表しています。
現場の計測値をリアルタイムで表示。
弊社のクラウド実績がある計測機器は、騒音計、振動計、風速計、風向計、雨量計、粉塵計、WBGTがありますが、機器により更新周期は異なります。例:1秒周期の機器:騒音計、振動計、10秒周期の機器:粉塵計
計測器データを元に各種演算を実施
データベースに保存している計測データを元に各種演算値を表示。
下記の上部表エリアに騒音計のLeq、Lmax、L5を演算して表示しています。
時間範囲を指定して演算する事もできます。範囲により表の値も変動します。 例:7:00~8:18
日報、月報を出力
演算結果付きで日報・月報ファイルをPDF、Excel形式でダウンロードできます。
閾値超過による警報実施
計測値の閾値を超えた際には、メールやパトライトで警報を知らせる事が出来ます。
警報結果はクラウド上の一覧表より確認できます。
以上が環境モニタリングシステムの機能になります。
いかがでしたでしょうか? お客様からは『 日報、月報も演算結果した状態で自動で作ってくれるので作業が減った 』と喜んで頂けました。
別途、クラウド利用で月額費用が発生しますが、それを補って余りあるものになったと自負しています。
冒頭でも述べましたが、日置のシステム(型式:2300)が正常稼働している間に何かしらの対策を打つ必要がありますよね。現在すぐに置き換えないにしても次期予算に組み込んでもらう等、何かしらのアクションは行いたいところ。
以下のような概略をご連絡頂ければ、上記システム化の概算見積りをお送りします。
〇例:対象機器:騒音計5台。クラウド化必要、帳票必要、警報メール必要、パトライト無。
〇例:対象機器:騒音計1台、振動計1台。クラウド化不要(閉じたLAN)、帳票必要、警報メール不要、パトライト有。
お気軽にご連絡下さい。
参考URL
データロガー|遠隔計測監視システム
遠隔監視システム 2300