計測機器・観測機器を使ったシステム開発について

計測機器を使ったシステム・ソフト開発について。

計測機器の定義は、測りたい物を数値化する機器の事をいいます。例を挙げてみると、強震計、微粒子計、騒音計、振動計、計測震度計、テレメーター、ひずみ計、高度計、湿度計、積雪計、風速計、光度計、加速度計など多種多様あります。



※左より計測震度計・騒音計・風速計

弊社は、その中でも、地震計(強震計・計測震度計)・騒音計・微粒子計などの計測機器(計測装置)を使ったソフト開発を得意としています。 今回は、そのようなソフト開発を行う上の留意点をまとめてみました。

 

計測機器でシステム開発を行うと、大抵、以下のような仕様に収まります。
分かり易いように、地震計(強震計)を用いたシステム仕様で紹介します。
 

  • 地震計のデータを遠方で確認できるようにWeb表示できるようにする。
  • 地震計の震動データを資格的に分かるようにリアルタイム波形表示する。
  • 揺れの大きさが基準値(閾値)を越えたらメール、パトライト、電話通報などの警報を出す。
  • 機器の死活監視を行う。具体的には地震計やパソコンが故障・停止した際にメール通知する。
  • メンテナンスを離れた場所からでも行えるように、リモートでテストを行えるようにする。

 

リオンの地震計(SM-27、SM-28、SM-29)
※弊社内にあるリオン製 強震計。左よりSM-27、SM-28、SM-29。弊社所有はSM-27。他2機種はレンタル品。
 

上記の仕様だと、大抵のソフト開発会社でも時間をかければ作れると思います。

ですが、開発をお願いする前に注意する点があります。計測機器のソフトを作った事がないソフト会社に依頼すると以下のような事が発生する可能性があります。
 

  • ソフト開発者は、大抵計測機器を扱った事がない。その為、操作方法などの教育が必要になる。(工数・手間が膨らむ)
  • ソフト開発者は、生産ライン等の実際の現場を知らない。その為、業務内容を教える必要がある(工数・手間が膨らむ)。
  • 各種通信(シリアル、TCP/IP、UDP、BlueTooth、ETC)を使ったソフト開発経験がない。その為、機器再起動時、LANケーブルが外れた時の復旧処理が甘いことがある。(トラブル対応発生)
  • 24時間、365日動作するソフトを作った事がない。その為、数か月後にプログラムが停止する。(トラブル対応発生)
  • メール通報、パトライト鳴らす、電話通報などの開発実績が無い。その為、0から作る必要がある。(工数・手間が膨らむ)
  • ソフト開発経験はあるが、ハードに関するノウハウが無い。そのため、1年も経たずにハード故障が発生する。(工数・手間が膨らむ)

 

計測器と連動するシステム・ソフト開発を行ったことが無い所に開発の依頼を行うと上記のような事が起こる可能性があります。ソフト開発費用は抑えられたが、それ以上に手間・時間・トラブルに時間がとられ、トータル的には膨大なコストがかかってしまうなんて事もしばしば。

 

色々と書きましたが、上記内容で一番大事な所は赤文字の、24時間365日動作するプログラムを作る所です。

 

24時間365日一度も停止することなく動作するプログラムを作るには、色々なノウハウが必要です。一部を紹介すると、以下のような事に注意する必要があります。
 

  • どんなパソコン・サーバーをセレクトすれば良いか?(Endebeded PC、Factory PC、24時間ヘルスケアモデル、RASやRaidはある?、ETC)
  • セレクトしたパソコン・サーバー・OS等がどれだけメーカーや問屋が供給してくれるのか。
  • セレクトしたパソコンをどのような場所に設置すれば良いか。(埃、湿気、振動、高温等は考慮が必要。)
  • プログラムを作る際に、ゴミが発生しないようにするにはどうすればよいか。ゴミが出るプログラムだと徐々にメモリが増えていき(メモリリーク)、最終的にはプログラムは停止します。)

 

弊社は長年培ってきた計測機器、観測機器のソフト開発の経験があります。失敗を含めた、実践で培ったノウハウがあるおかげで、弊社のような小さな会社でも上場している企業や国道交通省、国総研などのお客様と取引する事が出来ました。

 

『 安いからこのソフトハウスに頼もう! 』 ではなく、長く動作する品質のよいソフトを作るのであれば、我々のような計測専門のソフト屋に相談するのが一番良いと確信しています。

 

何か、計測機器と絡めてソフト開発を行いたい等がございましたら、メール、電話、Fax、何でも良いのでご相談ください。

 

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